心地よく暮らせる住まいとは?

 

心地良い暮らし
私は“より良い暮らし”というものをずっと追い求めています。仕事人として働く時間はもちろん、プライベートでも同じです。いや、そもそも一人の人間として“より良い暮らし”を追い求めてきたからこそ、仕事でもそれを提供したいと強く考えるのでしょう。
建築設計という職を選んだのもそうした考えがあったからですし、設計という仕事を続けていくにつれ「住宅」の仕事がますますおもしろいと思うようになったのも、クライアントに“より良い暮らし”が直接届けられる実感があるからです。
 
2013年頃から「パッシブデザイン」という設計技術に惹かれ、のめり込んでいきました。パッシブデザインは「冬暖かい、夏涼しい、風が通る、明るい」という、住宅に求められる心地よさの本質を実現させるものだからです。また私が学んだ場では、パッシブデザインの良さを具体的に数値で示すことができることを教えてもらい、自信を持ってパッシブデザインに向かっていけるようになりました。
もちろん、住宅の本質は他にもあります。たとえば、地震や台風に強いこと、日々の動きにストレスを感じない間取りや収納であること、視覚的に豊かな空間があること、などなど。こうした本質を実現するスキルについては一定のレベルに達していると自負しながら、パッシブデザインを学ぶうちに、「冬暖かい、夏涼しい、風が通る、明るい」といった本質を実現するスキルが不十分だったことに気づかされたのです。

家づくりも美味しい珈琲も“ものづくり”

 

ものづくり

私は建築設計、住宅設計のプロです。そして、こうした職種のプロに求められるものとは、クライアントの要望に耳を傾け、汲み取りながらも、過去の仕事上の経験や自分の経験(私も“より良い暮らし”を求める生活者の一人です)、そして様々な理論に基づいて、クライアントが想像し得ない事柄にも深い検討を加え、そのクライアントにとって“最良の暮らし”が実現・継続できる十分な提案力と実行力を持っていることだと思っています。
クライアントの要望を深い検討なくそのまま実現しようとしたり、法律や基準を守っていればよいという姿勢は、本来のプロではないと私は考えます。私たち設計のプロに求められているのは、その建物を使ううちに(住宅であれば、そこに暮らすうちに)、「こうした配慮をしてくれていて良かった」と、何度も思ってもらえる建築をつくることだと確信しています。
 
実は私は「珈琲屋」もやっています。珈琲好きな人であればわかると思いますが、その香りや味、そしてそれをゆったりと味わう時間というのは格別です。私は美味しい珈琲が好きで、それを追い求めるうちにプロの珈琲屋になってしまいました。自分が美味しいと思う珈琲をつくるために生豆を厳選し、それを自分で焙煎して販売し、実際に淹れてお客様に出すこともあります。
設計屋のかたわら、こうした仕事をしていることに何の違和感もありません。それは設計と同じように“より良い暮らし”を提供できるものだからです。また、納得できる珈琲をつくるための一連の作業と、それを飲んでいただいて「美味しい」と言っていただける瞬間の喜びは、家づくりに通じるものがあります。「ものづくりってやっぱりいいものだなあ」と実感する瞬間です。

“より良い暮らし”と真剣に向き合います。

 

静谷銀河

好きと言えば、私は犬が大好きで、いまは「銀河」という犬を飼っています。でもペット的に可愛がるというより「家族の一員」という意識で付き合っています。
そうすると、銀河のほうからも私にいろんなものを提供してくれるようになります。自分の接し方が間違っていたことに気づかされたり、逆に大きな自信や喜びを与えてくれたり。銀河を通じて価値観が合う人と出会ったり。また、犬は人間と違った低い視点を持っていて、その同じ視点でたとえば道端の花を見ると、これまでとは別の世界が見えてきます。「これから先、またどんな発見や喜びを私に与えてくれるんだろう」と、本当にワクワクします。
そうした銀河との付き合いも、設計という仕事を振り返るよい機会になっています。クライアントにしろ、仕事仲間にしろ、仕事上のテーマにしろ、その対象と真剣に向かい合うことによって、とても大切なものが生まれるということを深く実感する日々です。 
 
このホームページを訪れていただいたのも何かのご縁です。ここで書いたことや、他に書いていることで、ちょっとでも「静谷と話をしてみたい。話を聞いてみたい」と思っていただけたなら、お気軽にご連絡ください。設計屋と聞くと気難しくて、ハードルが高く感じられるかもしれませんが、私はいたって普通のおじさんです。“より良い暮らし”を求め、設計のプロとしてそれを提供したいという思いはとても強いですが…。

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